月経カップとの出合いで人生が変わった　西本美沙

経血を膣の中で受け止める「月経カップ」

　ランドリーボックスが、情報発信だけでなくアイテムの販売も行うのは、使ってみて良かった！ という体験も提供したかったからと西本さんは言います。「私は新しい生理用品を使ってみて、めちゃくちゃ楽になって生活が変わったんです。使ってみたら人生が変わるくらい、その体験は女性にとって大きい」

　今、ランドリーボックスで取り扱っているのは、生理用品やデリケートゾーンをケアするアイテムなどが中心。日本の大手メーカーの隠れた名品から、海外メーカーの製品、そして生理で悩んだ女性が自身の経験から開発したアイテムまでさまざまです。

　西本さん自身が生理について発信するきっかけにもなった月経カップも、ランドリーボックスで人気のアイテム。折りたたんで膣に入れ中で完全に開いた状態で装着すると、長くて8時間ほど経血をキャッチしてくれるそうです。お風呂やプールに入るときも使えます。「同じ膣に挿入するアイテムとしては、タンポンのほうが細いので入れやすいですが、タンポンは膣内の水分を吸うので量が少ない日は乾燥し、擦れて痛みを伴うことも。その点、月経カップは水分吸収による乾燥はありません」

　メーカーによっても展開は異なりますが、サイズはS～Lで値段は3000～6000円台。西本さんによると、日本人女性のほとんどはSかMで合うそうです。量が多い方や経産婦の方はMサイズが適しているケースもあります。タンポンを使用したこともないなど、初めてで不安がある方は、まずはSサイズから試してみるのがお勧めだそうです。

月経カップはメーカーによってサイズや柔らかさが異なり、キュートな保存袋もついている

　ユニ・チャームの生理用品「ソフィ」の「シンクロフィット」も、西本さんイチオシの商品。「経血量が多いとき、ナプキンに加えて、膣に挟んで使う生理用品です。ドラッグストアでは商品の使用方法が分かりにくいということもあってか、あまり置かれていないようですが、立ち仕事でトイレに行きづらい仕事をしている販売員の女性などから支持されています。ナプキンに到達する前に経血を吸ってくれるので後ろ漏れのリスクも防げて、個包装のラップも本体もそのままトイレに流せるので便利です」

生理ナプキンに重ねてつけるタイプ。経血の伝い漏れを防げる名品