体への偏見を減らしたい

 ちなみに私の服のサイズはXLサイズ。日本のアパレルショップで自分に合うサイズの服を探すことは簡単ではありませんが、プラスサイズの需要は確実に存在していて、取り扱うブランドも少しずつ増えてきています。

 体形に関わらずファッションを楽しめる風潮をつくること。そして、ふくよかな体に対する偏見を減らすこと。それが、私がプラスサイズモデルとして伝えていきたいことです。

 こうして今は人前に出る仕事をしていますが、もともとは幼少期からずっとぽっちゃり体形がコンプレックスでした。思春期に極端なダイエットで30キロ減量したこともあります。そこから摂食障害になり、26歳で回復するまで『体重の数字』や『食べること・食べないこと』に振り回される生活をしていました。

 そして27歳、自分の体をようやく肯定的に受け入れられるようになったタイミングで、ラファーファが創刊されることになりました。運命に導かれるように第1号目からモデルとして活動をすることになったのです(詳しいことは、今後の連載でお話ししていきますね)。

 モデル活動以外にも、スピーチやメディアの取材、SNS、執筆活動などを通して、摂食障害などを含めた自分自身の経験について伝え、「ボディ・ポジティブ」に関することを発信しています。

 この連載ではまず、そんな今に至るまでの、私と私の体とのヒストリーをつづっていこうと思います。