「日本一親しみやすいモデル」として、YouTubeでも活躍中の「あみしぃ」こと石井亜美さん。連載「LOVE MYSELF」では、みんなで一緒に「自分を好きになる」ためのさまざまなメソッドをお届けしていきます。今回は、私が思う「美しさ」について。

Hello! Amiです!
Hello! Amiです!

 Hello! Amiです。秋といえば、「食欲の秋」。みなさん、おいしくご飯を食べていますか? ハッピーでいるためには、食事は大事な要素の一つ。今回は、モデルの私が思う「美しさ」について、話したいと思います。

 「モデルは、常に食事制限をしているのではないか」「少しでも体重が増えると、事務所から怒られるのではないか」――。「モデル」に対して、そんなイメージを持っているかもしれません。けれど、私も含め、周りのモデル仲間はみんなよく食べる! もちろん、体のラインが出る服を着る撮影が控えているときは、数日前から食事に気を使います。けれど基本的には毎日、お肉もご飯も甘いものも、なんでもおいしく食べています

 そんな私ですが、モデル事務所に入る前に過食がやめられない時期がありました。

「太りたくない」から、過食に走った私

 それは10代の終わり頃だったと思います。高校生から、大学に入った頃だったかな。

 小学生のときから「将来モデルになる!」と決めていた私。モデル事務所に入るまでは、「モデルになるには、細い体でいなければ」と、ずっと思い込んでいました。

 幼い頃からクラシックバレエを習っていたこともあり痩せ形でしたが、高校生くらいになると女性は体つきがふっくらしてきますよね。顔も、今よりもずっとまん丸で。「痩せなきゃ」というより、「太りたくない」思いが強かったんです。その不安定な気持ちが、過食に向かわせたのだと思います。

 「食べたいけれど、太りたくないから我慢しなければ」と思うあまり、その張り詰めていた糸が切れた瞬間に、我慢していたはずのお菓子を食べてしまう。おなかが空いていなくても、です。

「太りたくない」という不安定な気持ちが、過食に向かわせたのだと思います
「太りたくない」という不安定な気持ちが、過食に向かわせたのだと思います

 当時は実家で暮らしていて、キッチンにはファミリーパックのお菓子が常備してありました。それを1袋食べ切ってしまって。家にお菓子がないときは、コンビニエンスストアで板チョコを買い、そのままぽりぽりと平らげてしまう……。

 食べている間は、無心です。お菓子の食べ過ぎで、夕飯が食べられない日もありました。「夕飯が食べられなくなると、せっかく作ってくれた母を悲しませてしまう」「お菓子を食べるのは、今日で終わりにしよう」――、そう思っても、やめられませんでした。

 私は甘いものが大好きで、中でも一番はチョコレート。ファミリーパックは個包装されているから、食べたあとの「残骸」が目の前に残ります。その山を見て、「またやってしまった」と罪悪感を抱く。「あしたこそは、食べないようにしよう」と決意してもまた食べてしまう。その繰り返しでした。

 モデル事務所に所属したばかりの頃も、まだその習慣から抜け出せずにいました。痩せない理由は分かっている。とはいえ、どうしたらやめられるのかは分からない。出口が見えなくて、苦しかったですね。

 けれどその不安定な気持ちは、マネージャーさんからの「ある一言」で変わりました。