若くして経営学修士(MBA)、AFPなどを取得し、唯一の「ミレニアル世代のお金の専門家」として活動する横川楓さんに「20代のためのお金の新常識」をお聞きする本連載。第5回のテーマは「初めての投資」です。なんとなく足を踏み出せなかった投資の世界。2020年は踏み込んでみませんか? 横川さんが初心者向けに分かりやすく解説してくれました。

 将来のお金について話すとき、よく一緒に語られるのが「お金を増やす」という話。給料などの固定収入は自分の意思で急に上げられるものではなく、銀行にお金を預けても大きな利子がつく時代ではありません。そういったときに選択肢となるのが「投資」です。投資をしてみたいと思っていても、損をするかもしれないし、怖いと思っている人も多いのではないでしょうか。

 今回は、初心者が投資を始めるにはどうすればいいのか、どんな投資から始めるといいのか、などについてお話ししたいと思います。

投資の基本は少額を毎月コツコツ

●そもそもどんな投資をしたらいい?

 一言で「投資」といっても、いろいろあります。投資は怖いと思っている人が想像しているのは、100万円などの大金を一気につぎ込んで、うまくいけばガッポリ、失敗すればすべて失うというような、ギャンブルに近いイメージを抱いているのではないでしょうか。また、頻繁に売ったり買ったり取引をしないといけなくて、常につきっきり……という印象もあるかもしれません。

 もちろんこういった形の投資もありますが、実際にお金を増やすために多くの人がやっている投資法は、少額を毎月コツコツ投資して、一度投資を始めたら基本は放置のまま、少しずつ増やしていくといった形式のものです。

 毎月の給料が自分自身で働いて稼いだものなら、投資はお金に働いてもらって増やしていくというイメージ。働いてもらうお金が多ければ多いほど増えるお金も多くなりますが、そのぶん損をするリスクも高まるのが投資です。初心者が投資を始めるにあたっては、少額から少しずつお金を増やしていく仕組みをつくることから始めるといいでしょう。