金利は払うよりも受ける側に

映画
『殿、利息でござる!』(中村義洋監督)

 役人に苦しい生活を強いられている町人たちが一致団結して、町を豊かにするために殿さまにお金を貸して利息を取るという「金利」映画。前情報を知らずに楽しんでほしいので、ストーリーについてはあまり触れませんが、この映画を見て感じてほしいことは2つ。

 ひとつ目は、お金をためるためにはコツコツ頑張るしかないということ。簡単にお金がたまったらいいな~とは誰もが思うことですが、この映画の登場人物たちのように節約をしたり、家財道具を売ったりといった、コツコツとした努力は必要不可欠。日々の小さな努力を続けることの大切さを知ってもらいたいと思います。

 もうひとつが、金利についての考え方。劇中に「利息は払う側ではなく、受け取る側に回ることで富を得ることができる」というようなセリフがあります。クレジットカードのリボ払いやカードローンなどの利息が取られるお金の仕組みは、基本的に利息を受け取る側がもうかるようにできています。ということは、逆に利息を得られる投資などを始めることが、お金持ちへの第一歩になるということ。投資や資産形成を考える上でも、金利は非常に重要な概念ですので、ぜひこの機会に学んでください。