【「○×形式」クイズ】
以下4問に答えたら、あなたも「36協定」のエキスパート!

問1)「所定労働時間」は「法定労働時間」と違う場合がある。

答え:〇
「所定労働時間」は会社が個別に定めた労働時間です。「法定労働時間」は1日8時間、1週40時間と法律で定められた時間です。「所定労働時間」は「法定労働時間」の範囲内で会社が決定できます。


問2)「36協定」を届け出ずに時間外労働をさせることは違法である。

答え:○
会社が社員に対し、1分でも時間外労働をさせる場合には、労働者の過半数で組織されている労働組合があれば労働組合と、労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者と「36協定」を締結し、労働基準監督署へ届け出る義務があります。


問3)時間外労働は原則、月45時間までだが、やむを得ない場合は毎月45時間を超えても問題ない。

答え:×
特別条項付きの「36協定」を締結していれば、やむを得ない場合に限り月45時間を超えて時間外労働をすることができますが、認められているのは年間6回までです。


問4)1月に95時間、時間外労働をしてしまったが、2月、3月それぞれ時間外労働を75時間にすれば問題ない。

答え:×
問題文の場合、1月・2月の2カ月の平均は「(95時間+75時間)÷2=85時間」、1~3月の3カ月の平均は「(95時間+75時間+75時間)÷3=81.7時間」で、どちらも平均80時間を超えてしまいます。2カ月、3カ月どこを取っても平均80時間以内にしなければならないため、違反となります。「36協定」は毎年提出する義務がありますが、起算月は会社によって異なります。気になる方は勤務先の起算月を確認しておきましょう。

 いかがでしたか? 次回もお楽しみに!

文/細川芙美 写真/PIXTA