時差通勤とフレックスタイム制は違う


はるか そうか! 在宅勤務時の費用負担については何も考えてなかった。

ふーみん テレワーク手当などが支給される一方で、通勤手当について減額されるかどうかも事前に確認しておくといいよ。

はるか そっか。場合によっては定期買うのもためらうね。


 テレワークとともに政府が感染防止対策として要請しているのが、時差通勤です。私も普段は足の踏み場もなく、下手をすると体が浮いてしまいそうな満員電車で通勤していますが、最近では時差通勤を利用してオフピーク通勤をしています。

 時差出勤で気を付けたいことは、フレックスタイム制との違いです。フレックスタイム制は一定の期間(1カ月の会社が大多数)についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることのできる制度です。

 しかしながら時差通勤はフレックスタイム制とは異なり、あくまでも通勤の時間をずらすことなので、1日の労働時間は通常と変わりません。制度の違いをきちんと確認しましょう。

 また、自分の出勤時間を事前に周知することも運用する上で大切なことです。そうしたほうが自分のお客様からの電話を同僚が取った場合にも、スムーズに対応してもらえるでしょう。前もって出社時間を決めておくことでメリハリも生まれます。「朝、起きたときに出社時間を決めよう」などと、曖昧な予定で動くのはよくありません。働き方改革は、ワークライフバランスや生産性の向上が第一目的です。賢く制度を利用するためにも、自分で時間管理を行えるようにしましょう。