この連載では、30歳の社会保険労務士・細川芙美さんが、20~30代の働く女性が知っておきたい情報をお伝えしています。今回のテーマは、「新型コロナウイルス対策下の労使問題」。後で困ったことにならないように、なるべく早く知っておきましょう。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、安倍晋三首相が4月7日に緊急事態宣言の会見を行いました。より一層のテレワークの推進や、職種によっては休業要請などもあり、未知のウイルスへの恐怖はもちろんのこと、この先の仕事についても不安がありますね。

 いつでも働く皆さんの味方である当連載では、会社から休業、解雇を言い渡された場合や保育園などの自粛要請で会社に行けなくなった際の注意点を紹介します。「まだ私は大丈夫」という方にも、事前に知っておいていただければと思います。

 かく言う私は、外出自粛要請が出されて以降、友人たちと「オンライン飲み会」をよく開催しています。ゆっくりと会話ができるので、結構気に入っています。


ふーみん 緊急事態宣言が出て、デパートや商業施設、飲食店なども続々と休業を始めたね。

さやこ 私の働いている店舗も、ビル自体が閉まるからとうとう休みになったよ。いつまで休みなのか、その間の給料がどうなるのか心配でたまらないよ。

ふーみん 通常の給料が支払われるならいいけど、何も支払われなくなったら本当に大変だよね。

さやこ 給料が支払われないなら、有給休暇を使うしかないのかな? 心配だから教えてほしい。


 勤務先が全社的に休業しているという人や、感染拡大により仕事が減少したため、会社から休みを取るように指示されている人もいると思います。今後の待遇について特に説明がないまま、取りあえず自宅待機を命じられているなんてことはありませんか?