この連載では、30歳の社会保険労務士・ふーみん先生こと細川芙美さんが、20~30代の働く女性が知っておきたい情報をお伝えしています。今回のテーマは導入企業が増えている「ジョブ型雇用」です。

 withコロナ時代のニューノーマルとして、マスク着用やソーシャルディスタンスの必要性が叫ばれていますが、働き方もずいぶん変わってきましたね。私が友人・サオリと話をしていたときのことです。サオリは大手企業に新卒で入社し、転勤や部署異動も経て出世街道まっしぐら! な女子です。


サオリ 最近、「ジョブ型」って聞くよね。いまいちよく分かってないけど……。

ふーみん 仕事に人を当てはめるシステムのことだよ。

サオリ 今までと何が違うの?

ふーみん 今まで日本では人に仕事を当てはめる「メンバーシップ型」が主流だったの。終身雇用の考え方もなくなりつつあるし、働き方も大きく変わっていくかもね。

サオリ 私は大手企業に入れたし、「ずっとここで働いていく」と漠然と思っていたけど、それも分かんなくなってきたよね。


 コロナ禍でこれまであまり進んでこなかったテレワーク、在宅勤務などの働き方があっという間に浸透しました。そんな中、今注目されている「ジョブ型」について解説していきます。

 ジョブ型雇用を一言でいうと、「仕事に人を当てはめる働き方」のことで「仕事に対して給料をもらう」という考え方です。ジョブ型雇用と比較されるメンバーシップ型雇用は、「人に仕事を当てはめる働き方」のことを言い、「会社に所属していることに対して給料をもらう」という考え方です。

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)