ふーみん 「チヒロの会社は、みなしが8時間以上の契約になっているかもしれないから、『雇用契約書』や『就業規則』『労使協定』(※)などの、会社と労働者との決め事を確認してみて」

チヒロ 「私のみなし時間は1日何時間なのか、営業手当は残業代の分なのか確認してみる!」

ふーみん 「うん。でも、実は事業場外みなしって、スマホとかが浸透している今は、認められないケースも増えてるの

(※)労働者と会社との間で締結される、書面による協定のこと。

 携帯電話、スマートフォンなどのモバイル端末などの普及によって、会社の外で働いているからといって「会社からの指示がない」「労働時間を算定することが難しい」という状況は少なくなってきていますよね。自分のスマホなどで出退勤の打刻ができるアプリなども増えてきました。最近では裁判などで、事業場外みなし労働時間制が否定されるケースも増えてきているため、自分の働き方が実際に冒頭紹介した3つのポイントに当てはまっているかは要チェックです。

裁量労働制って?

 また、みなし労働時間制にはもうひとつ「裁量労働制」という制度があります。裁量労働制には、「専門業務型」と「企画業務型」がありますが、ここでは多く取り入れられている「専門業務型・裁量労働制」について紹介します。