この連載では、30歳の社会保険労務士・ふーみん先生こと細川芙美さんが、20~30代の働く女性が知っておきたい情報をお伝えしています。今回のテーマは「正社員、契約社員、パート/アルバイト、派遣労働者、業務委託の押さえておくべき違い」です。
2020年はコロナもあり、自分の仕事を見直される人も多かったのではないでしょうか。私は、業務柄テレワークができない仕事があることや、休むことのできない「エッセンシャルワーカー」という言葉を知り、今一度働き方について考え始めたところです。
そんな中、友人・マユから転職を考えているので相談に乗ってほしいと連絡がありました。
マユ やっぱり転職するなら正社員がいいよね。
ふーみん マユが望む働き方にもよるけど、この先どんなビジョンを考えているの?
マユ 今は独身だからガッツリ働いて、将来結婚して妊娠したら、産休(産前産後休業)・育休(育児休業)をしっかり取ってまた復帰したいかな。
ふーみん じゃあ、正社員がいいかもね。
マユ 復帰してどうしても両立が難しければパートも考えるかも。でも、パートって非正規? だよね? 非正規とか正規とかよく分からないし、どんな働き方があるのか教えてほしいな。
ふーみん では雇用形態について、まとめてみよう!
雇用形態の違いを意識してみよう
皆さんは、自分の「雇用形態」を意識して働いていますか? また、正規・非正規という言葉は「よく耳にするけれど、実際はよく違いが分からない」という人も多いのではないでしょうか。
正社員、契約社員、パート、アルバイト、派遣、業務委託など、働き方は多数ありますが、きちんと自分の雇用形態を認識していないと大変なことになる場合もあります。今後の自分の働き方を選択するうえでも、それぞれの働き方の特性をしっかりと押さえていきましょう。
次の3つの条件を満たした労働者を正社員、正規労働者といい、これに当てはまらない労働者のことを一括りにして「非正規労働者」と呼ぶことが一般的です。