毎日働いていても働くことや社会保障に関する法律の知識に触れる機会はあまりありませんよね。本連載では、30歳の社労士・細川芙美さんが、20~30代の働く女性が知っておきたい情報をお伝えしていきます。今回のテーマは、「教育訓練給付金制度」。自分がこの制度を利用できるかどうか判定できるフローチャートも掲載。ぜひこの機会にスキルアップしてみませんか?

「教育訓練給付金制度」法改正で、補助額が2倍に!

 こんにちは! 社会保険労務士の細川芙美(ほそかわふみ)です。平成生まれ、doors世代の社労士として読者の皆さんと同じ目線で、働くうえで直面する悩みにお答えしていきたいと思っています。気軽に「ふーみん先生」と呼んでくださいね。今年もよろしくお願いします!

 さて、先日、学生時代からの友人・あやかと焼き肉を食べていたときのことです。おしゃれなお店も好きだけれど、肉食同士の私たちは2人のときはついつい焼き肉! 一通りお肉を堪能した後、話題はお互いの仕事に。あやかは英語が得意で、外資系企業へ転職を希望しています。


ふーみん あやか、その後、転職活動は始めたの? TOEICとかも受けているんだっけ?

あやか まだ転職活動は始めていないんだけど、英語は自分で勉強してるよ。本当は英会話スクールにも行ってみたいんだけど、費用とか考えると悩んじゃう。

ふーみん それなら教育訓練給付を使ってみたら? 英会話スクールなら最大10万円の受講料の補助を受けられるかもしれないよ。

あやか へえ~、そんな制度があったんだ。詳しく教えてほしい!


 新年を迎えて、資格の勉強など新しいことを始めようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、予備校やスクールに通って本格的に学びたいけれど、費用面で悩んでいるという人もいるかもしれませんね。そんな方に耳寄りな、教育訓練給付金の制度に関する情報をお伝えします。2019年10月に改正があり、資格によっては補助額が2倍になった、今、狙い目の制度です。