治療で症状が軽減した人は、やりたいことに挑戦できていた

 今回の調査で、治療を受けて症状を抑えることができていると答えた人は、全体の5%にとどまりました。

 ただし、この5%の人たちは、症状が強いのに我慢している人と比べ、「昇格・昇進試験」や「海外赴任」への意欲が約2倍であることがわかりました。つらい症状が軽くなったことで、キャリアアップに前向きになり、やりたいことに挑戦できていると考えられます。

 また、ずっと働き続けたいと思うかどうかについて聞いた質問で、「そう思う」と答えた人は、治療している人では64.0%、我慢している人では50.5%と、10ポイント以上の差が出ました。生理による不快な症状をセルフケアや治療などで改善できるかどうかが、前向きに働く気持ちを持てること、長く働き続けることの1つのキーポイントになりそうです。

 それでは、こうしたつらい状況を抱えながら、女性たちは勤務先からどんなサポートを受けているのでしょう。