10代で婦人科医の薦めで始めた低用量ピル 生理痛のつらさから解放される快適さを実感!

SHELLY(シェリー)さん
SHELLY(シェリー)さん
1984年、神奈川県生まれ。2016年に第1子、2018年に第2子(ともに女児)を出産。産後も子育てと仕事を両立しつつ活躍中。

 2人の子どもを育てながら芸能活動を続けるSHELLYさんは、「働く女性こそ、自分の体について、生理について、知っておくことは大切。同僚や上司など一緒に働く人にも女性の体について知ってほしい」と話します。

 ※本文は、シェリーさんの個人的な感想です。効果、副作用の出方、感じ方には個人差があります。

 「私は18歳から低用量ピル(*3)をのみました。米国では初潮が来たら婦人科に行くのが当たり前で、父が米国軍人だった私は、歯医者さんに通うように、横須賀基地内の婦人科に通っていました。生理痛がつらく、ダラダラ続いたりと不安定だったので相談したところ、低用量ピルを薦められたのがきっかけです。以来、子どもが欲しいと思う20代後半まで続けました」。

 日本では生理痛は我慢するものという世代も多いけれど、米国ではドラマでも当たり前にピルをのむシーンが出てきて、抵抗はなかったと話します。

 「私の場合、のみ始めたら生理痛はほとんどなくなり、出血もごく少量で、3日で終わり、とてもラク。自分の生活がこんなにコントロールできるんだと驚きました。使い始めにムカムカや吐き気という副作用が少しありましたが、1カ月半でピタッと消え、それ以降、困った症状はありません」。

 子どもが欲しくて低用量ピルを休んだときは? 「生理ってこんなに面倒なものだったかと思い出しました。出血がダラダラ続くし量も多くて。つらさを久しぶりに実感しました」。

 妊娠したのは、ピル中止後、1年くらいのころ。1人目は、完全母乳なのに産後2~3カ月で生理が戻り、2人目は、産後6週目検診後にすぐ生理が来たそう。「授乳中はピルはのめないし、あのときの生理は心底つらかった。授乳を終え、すぐに処方を再開したときはピル生活に戻れてホッとしました」。

相性の合う婦人科を諦めずに探してほしい

 SHELLYさんは婦人科こそこだわって「マイドクター」を探してほしいと話します。

 パーソナルでデリケートな問題を相談するだけに、心を開いて話せる専門家がいることは、女性にとって安心です。

 「いまの先生は4人目です。質問に丁寧に答えてくれて、安心できる相談相手。サバサバしたお人柄が私に合っています。実は合わないドクターに出会ったこともありましたよ。でも、皆さんも諦めないで、3カ所くらい行ってみたら、きっと出会えるはずです」。

 また、「生理のつらさを話せる“生理バディ”を一人、職場で見つけてほしい」との提案も。「つらさを理解してくれる人がいるだけで楽になる。生理をもっとオープンに話せる空気ができたら、働きやすさも変わってくると思う。うちの娘たちにも将来生理のことを当たり前に話せるようになってほしいから、今から私も恥ずかしがらずに娘たちに話すようにしています」。

*3 現在、低用量ピルには、避妊目的で使用される経口避妊薬(OC)と治療目的で使用される保険適用のある低用量エストロゲン・プロゲスチン製剤(LEP剤)があります。
SHELLYさんのメッセージ
* 生理痛がなく生理に左右されない生活は、快適。
* つらいなら「まずは婦人科に相談」。 低用量ピル(LEP)は選択肢の一つ。
* 相性の合う婦人科医選びは、一度の失敗で諦めないで。
* 生理の話ができる「生理バディ」を職場で見つけよう。

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日経BP総研の「生理快適プロジェクト」はパートナー企業3社とともに、生理痛の啓発活動をしています。働く女性が知っておきたい生理の情報は日経doors連載「働く女性の『快適生理』マネジメント術」でも詳しく紹介しています。

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取材・文/増田美加(女性医療ジャーナリスト) 撮影/稲垣純也 構成/黒住紗織(日経BP総研)
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