大人の非難をかわす若い活動家たち

 一部のジャーナリストは、国連スピーチの後、グレタさんを非難しました。その中の1人に「a mentally ill Swedish child(精神的に病んだスウェーデンの子ども)」と言ったコメンテーターのマイケル・ノウルズ氏がいます(同氏が出演した米FOXニュースは9月23日、謝罪しました)。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、グレタさん個人から同世代の活動家たちに注目。この世代は「文化闘争」に参加しているのであり、(特定の政治的偏向を持つ人々が仕掛ける)けんかをかわしているという意見を載せました。ネットを武器やツールとして利用し、動員力を高める行動を起こす若い世代について論じています。

 記事の筆者は「(活動する若者たちは)ネット上の非難をなんとも思わず、オンラインでの組織力を、実際の街中での行動に移すやり方にした」と述べています。注目される重要さを熟知しており、メディアの興味を引くような行動をする。そして攻撃する敵を単に無視する。それゆえ「文化闘争に参加し、けんかを軽くかわしている」という見立てです。

How the Climate Kids Are Short-Circuiting Right-Wing Media(The New York Times, September 26, 2019)

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