「ヌードシーンは怖かった」、有名女優が告白

 さて3つめのニューストピックです。

 英国の映画・テレビの業界団体「Directors UK」が11月21日、ヌードやベッドシーンを監督する場合のガイドラインを発表しました。俳優らが安全な環境で仕事に取り組めるよう、業界標準となる実践手法を目指すとしています。

 英ガーディアン紙によると、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気のキャラクターを演じた女優のエミリア・クラークさん(33歳)は11月18日、ポッドキャスト番組の中で、同ドラマのヌードシーンに対し「怖かった」と告白しました。「その役で富と名声を稼いだのに」と非難を浴びています。撮影時、クラークさんは23歳で演劇学校を卒業したばかり。制作者は、拒めば「ファンをがっかりさせることになる」とクラークさんにヌードを要望したそうです。

 記事は、ヌード要請があれば俳優は「役をもらいたい、チームプレーヤーとして受け止めてもらいたいという気持ちから、非常なプレッシャーがかかる」ので、断れないと指摘。#MeToo運動から2年、「女優は脱がなくてはならないだけでなく、いやだと声を上げることでも非難される状態が続いている」と強い調子で訴えています。

The naked truth about on-screen nudity: women don’t like it, guys (The Guardian, November 23, 2019)

から引用

文/中川真希子(日経doors編集部)