スマホ時代に本を読む意義

―― ネットで何でも情報が得られる時代ですが、改めて読書をする意味は何だと考えますか?

池上 ネットだと、「へぇ、そういう情報があるんだ」で終わってしまいますが、本は能動的に読んでいかなければいけない。考える時間を持つことができますよね。読んでいた途中で、何かに目が留まって、そこで「え?これはどういうことだろう」と読むというよりは考えるというきっかけを与えてくれるものになるんです。読み終わった後に何かが残ると思います。

岩田 何かの気付きになってもらって、初めて本が本になるんですよね。本というのは大海原のすごく広いコンテンツです。

後編ではお二人に20~30代の女性におすすめの本や人生に影響を与えてくれた1冊について教えてもらいました。

岩田さんは昨年12月に「一万円選書」(ポプラ社)を出版
岩田さんは昨年12月に「一万円選書」(ポプラ社)を出版

取材・文/齋藤有美(日経xwoman doors) 写真/稲垣純也

後編「池上彰×いわた書店店主 おすすめ本&人生を変えた一冊」では、次のストーリーを展開

■岩田さんがおすすめするのは絵本
■池上彰さんのおすすめする2冊
■もっと戦わないで肩の力抜いてやろうよ
■人生に影響を与えてくれた1冊
■「本屋をやめよう」
■本は人間に勇気や生きる力を与えてくれる