先の見えないコロナ禍で忙しく働きストレスフルな毎日。そんな中でも、ストレスをはねのけ、明日への活力をもたらしてくれたエンタメ作品を著名人に聞くリレー連載。今回は起業家でラジオやニュース番組のコメンテーターなどでも活躍し、2月にはSNS誹謗(ひぼう)中傷体験や裁判例の共有サイト「TOMARIGI」をリリースした関口舞さんです。関口さんが落ち込んだ時に救われたという作品や、仕事とプライベートの両立、メンタルなどのバランスを取る作品との付き合い方を教えてもらいました。

前編 関口舞 仕事に焦る気持ちを落ち着かせてくれる一冊 ←今回はここ
後編 関口舞 体調不良&共同経営を退任時に救われた漫画

精神的なバランスを保ってくれる本

編集部(以下、――) 起業家として事業のほかにもラジオやテレビ出演、セミナーや講演、日経xwomanでは小説『狂っているのは、誰だ?』ご執筆など忙しい日々を過ごしていると思います。

関口舞さん(以下、関口) 私はスマホアプリの企画開発などいくつかの事業を手掛けていて、SNSも活用しています。でも、私のSNSのタイムラインでは誰かが起業したり資金調達をしたり上場したりといった話が多くて……。周りの皆さんの人生がすごく立派に思えることがありますよね。そういった時、私はエンタメ作品でバランスを取っています

「SNSを見ると、誰かがまた起業したり、資金調達したり、上場したり……。周りの人の人生がすごく立派に思える時があるんです」
「SNSを見ると、誰かがまた起業したり、資金調達したり、上場したり……。周りの人の人生がすごく立派に思える時があるんです」