拘置所生活をつづったエッセー

関口 中島さんの大麻所持での拘置所生活をつづったエッセー『牢屋でやせるダイエット』(青春出版社)という作品も、大好きです。小さい窓からパンを落としてハトが食べに来るのを見守るといった何気ないことばかり書かれていますが、そんな日常がいとおしいんです。そもそも拘置所に入れられたこと自体、とても褒められたことではないけれど、それも含めて人間らしさを感じます。

「中島さんの本はほとんどすべて手元にあります」
「中島さんの本はほとんどすべて手元にあります」

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―― 人との付き合い方というと、関口さんはラジオで「人と話すのが好きだと気づいた」とおっしゃっていますね。

関口 でも、何日か連続で人に会うのはダメなんです。一人でいるのも好きだし、人と会話するのも好きで、しばらく人と話していないと元気がなくなっちゃう。だからあえて人と話す時間はとったほうがいい。しかし、かといって飲み会とかで人とずっといると疲れるので一人の時間も欲しいんです。

 一人の時間は、動画を見るのではなく、やっぱり本とか漫画を読みますね。動画っていろいろな感覚を同時に使ううえに、黙って見てなきゃいけない感じがしちゃうから。その点、本のようにめくったりする能動的な動きがあったりするほうが私には合っています。人と会話をする時間と、一人で本をめくっている時間で心のバランスを取っているみたいです。