先の見えないコロナ禍で忙しく働きストレスフルな毎日。そんな中でも、ストレスをはねのけ、明日への活力をもたらしてくれたエンタメ作品を著名人に聞くリレー連載。今回は起業家でラジオやニュース番組のコメンテーターなどでも活躍し、2月にはSNS誹謗(ひぼう)中傷体験や裁判例の共有サイト「TOMARIGI」をリリースした関口舞さんです。関口さんが落ち込んだ時に救われたという作品や、多忙な時にメンタルのバランスを取る作品との付き合い方を教えてもらいました。

前編 関口舞 仕事に焦る気持ちを落ち着かせてくれる一冊
後編 関口舞 体調不良&共同創業企業を退任時に救われた漫画 ←今回はここ

人生で一番調子が悪かった時に読んだ本

編集部(以下、――) 関口さんは23歳で起業し、SNSを活用した新しいサービスを次々と立ち上げられました。起業家として、一番苦しかったときはいつですか?

関口舞さん(以下、関口) 事業のことでは、もちろんずっと悩みが尽きませんね。特に一番調子が悪かった時が20代半ばです。体調を崩してしまって、ちょうどそのあたりに会社を一緒に立ち上げた共同創業者の人に事業を託したんです。非常に悩んでつらい決断でしたが、共同創業者が天才だったので、2人で進めていくより私が退任したほうが、会社の今後伸びるスピードが上がると思いました。自分で決めたことでしたが、劣等感や寂しい気持ちを味わいました。

20代半ばで起業家として厳しい決断をした関口さん。その時に支えとなったエンタメ作品は次ページからお伝えします
20代半ばで起業家として厳しい決断をした関口さん。その時に支えとなったエンタメ作品は次ページからお伝えします