先の見えないコロナ禍で忙しく働きストレスフルな毎日。そんな中でも、ストレスをはねのけ、明日への活力をもたらしてくれたエンタメ作品を著名人に聞くリレー連載。今回は吉本新喜劇の座長、酒井藍さん(35歳)。幼い頃から新喜劇に憧れるも両親に反対され、高校卒業後に一度は公務員に。しかし、諦めずに新喜劇を目指し、オーディションに合格。そして、入団後10年で最年少&女性初の座長に就任した酒井さん。活躍を支えてくれるエンタメ作品を教えてもらいました。

前編 吉本新喜劇座長・酒井藍「人生の節目にモー娘。がいた」 ←今回はここ
後編 酒井藍 新喜劇下積み時代を支えた 警察職員の経験

中学生の頃からモー娘が好き

編集部(以下、――) 吉本新喜劇の座長として、台本の作成や演出、キャスティングを考えたり、座員をまとめたりと、忙しい日々を送る中で、元気をもらえているエンタメ作品があれば教えてください。

酒井藍さん(以下、酒井) 私は昔からアイドルが好きで、その中でもモーニング娘。さんが、中学生の頃からずっと変わらず好きです。小学6年生のときにデビューシングルの「モーニングコーヒー」が発売されて、ASAYAN(テレビ東京)というオーディション番組を見るのが楽しくって。ビデオに全部録画して、何回も見ていました。幼稚園に通っている頃から新喜劇に入りたかったのですが、モー娘に入りたいなと思っていた時期もありました。

―― 名前の「あい」が当時大人気だったメンバーの加護亜依さんとかぶるからオーディションを受けることをやめたというエピソードを聞きました。

酒井 出身地も奈良県で同じなので、諦めたんです。でも、高橋愛さんが入ってきました。「あい、2人目おるやん!」と思ったのですが(笑)。