先の見えないコロナ禍で忙しく働きストレスフルな毎日。そんな中でも、ストレスをはねのけ、明日への活力をもたらしてくれるエンタメ作品を著名人に聞くリレー連載。今回は今注目の若手俳優、世古口凌さん。現在、スーパー戦隊「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)などに出演し、幅広い世代に人気を得ている。俳優を目指して、学業と両立させた養成所時代、オーディション秘話、好きな音楽について聞きました。

前編  世古口凌 孤独な学生時代を救ってくれた映画の世界
後編 世古口凌 大学中退、コンプレックスも俳優業の糧に ←今回はここ

「俳優になりたい」両親から猛反対

編集部(以下、――) 俳優になろうと思って、実際に動いたのはいつですか?

世古口凌さん(以下、世古口) 高校3年生で大学受験を控えていて、進路を決める時、「どうしても俳優をやりたい」と両親に言いました。「その道は保証がない。大学にちゃんと行ってほしい」とやっぱり反対されましたね。

俳優になることを両親に猛反対されたと振り返る世古口さん
俳優になることを両親に猛反対されたと振り返る世古口さん

学業と両立する日々

世古口 「でも、1回きりの人生だから」と自分の気持ちを通しました。最後は「大学に行くなら、養成所に通ってもいいよ」という許可をもらえたんです。昼間は横浜の大学に通って、講義が終わったら急いで電車で養成所のある恵比寿まで行って、レッスンを受けるという生活を2年近く続けました。

―― 大学は中退されたのですね。