プレッシャーに打ち勝つ心のケア

―― 多方面で活躍しているお二人の現在は、24時間全力投球でチャレンジングな麗子の日常に近いのではと思います。活躍するほど責任やプレッシャーも大きくなりますが、ベストコンディションを保つために意識していることは何でしょう?

上白石 私は、結構折れやすいタイプで(笑)。その日の行動を振り返って、「もっとこうすればよかった」「こっちにすればよかった」というのを、2日、3日と引きずってしまうことも多いんです。コンディションを整えるポイントは、そういう自分との付き合い方に尽きます。

 心が折れそうになったときは、意識的にポジティブなことばかり言ってみたり、ネガティブな感情を全部ポジティブに変換したりします。人と話すときに、嫌なことはあまり言いたくないので、ネガティブなことはひたすら紙に書き出しますね。言霊ってあると思うんです。ポジティブな言葉を使っていると、自然と気持ちも前向きになってくるので、それで自分を鼓舞する感じ。「私って面倒くさいな」ってすごく思います(笑)。

「ネガティブなことは紙に書いて消化。発する言葉はポジティブに変換する」という上白石さん
「ネガティブなことは紙に書いて消化。発する言葉はポジティブに変換する」という上白石さん

―― ポジティブな言葉に、どう切り替えていくのでしょうか。

上白石 例えば、時間の関係で予定していたワンシーンの撮影ができなかったとしても、「別の日に撮ったほうが、いいものが撮れるってことだよ」「今日じゃなかったんだね」って。起こったことすべてを、自分にとっていい方向に変換していくんです。反省はしっかりしますが、その後はポジティブに振り切るようにしています。ポジティブな人って、本当はすごくネガティブな人が多いと思うんです。内側の気持ちから自分を変えていくというのは、私にとって不可欠な時間ですね。