「普通が一番」という安定志向の女性が、理想と違うハードな仕事やドラマチックな恋愛に巻き込まれるうちに、いつしか仕事も恋も全力投球に…。華やかで過酷なファッション誌編集部を舞台に繰り広げられるお仕事&ラブコメディー、火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(以下、ボス恋)が1月12日からスタート(TBS系、午後10時)。今回は、主人公・奈未を演じる女優の上白石萌音さんと、奈未の鬼上司・敏腕編集長の麗子役で女優の菜々緒さんに、仕事への向き合い方やベストコンディションを保つ方法など、話を聞きました。

(前編)ボス恋 上白石萌音×菜々緒 ベストな自分を保つ思考法 ←今回はここ
(後編)上白石萌音×菜々緒 『ボス恋』での新たな逆境と挑戦

女優・歌手 上白石萌音(写真左)
鹿児島県出身。女優のほか、歌手、ナレーターなど幅広い分野で活躍。火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』以来、2年連続TBS系火曜ドラマへの主演をはじめ、2020年は「Yahoo!検索大賞2020女優部門賞」「ベストスマイル オブ・ザ・イヤー2020」「第104回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演女優賞」などを受賞。2020年12月『世界くらべてみたら』(TBS)新MCに就任。

女優 菜々緒(写真右)
埼玉県出身。2009年から本格的に芸能活動を始め、現在はドラマ、映画、CMなど幅広く活躍中。インパクトのある悪女役が話題を呼ぶほか、近年は悲劇の正統派ヒロイン、正義感にあふれる秘書といった存在感のある重要な役どころを好演。『女性が選ぶ“理想のボディ”ランキング』で5年連続1位を獲得するなど、女性の支持が高い。

「全力投球」「ほどほど」な生き方への考え

日経doors編集部(以下、――) 「頑張る女性×恋愛ドラマ」がテーマの火曜夜10時枠の新ドラマ『ボス恋』で、上白石萌音さんは「仕事も恋愛もほどほどに。人並みの幸せを求める」新人編集者の鈴木奈未を、菜々緒さんは「完璧主義で仕事一筋」なドSなバリキャリ編集長・宝来麗子を演じています。お二人それぞれが演じたキャラクターに共感した部分を教えてください。

上白石萌音さん(以下、敬称略) 私は、「普通が一番!」という奈未のスタンスに全面的に共感します。仕事には責任を持って、最後までやり通して、期待に応えていくという気持ちがありますが、プライベートに関してはほどほどがいいですね。今は仕事に全力を注いでいる感じはあるので、仕事じゃない部分の私を仕事のほうにも拡張しながら奈未を演じています。でも、「普通が一番」とか「安定がいい」とか、そういう気持ちには完全同意です。

菜々緒さん(以下、敬称略) 私は、麗子のタイプにわりと近いと思っています。モデルや女優の仕事を始めたのも、どちらかというと「普通ではない、変わった仕事がしたい」という気持ちがあったから。徹底的に仕事にのめり込む麗子の姿勢に親近感が湧きます。

 でも、プライベートに関しては萌音さんと同じく、私もあまり頑張らないほうです。仕事の延長上で、美容に関するケアはある程度やらないといけないことなので、その時間を楽しみながら取り組んでいますが、もしも今の仕事に就いていなかったら、自分の気持ちで維持するほどには、美容にもあまり興味はないので。そういう意味では、素の自分自身はわりと、「普通がいい」に近いのかなという気がします。