多くを背負い過ぎず、「できない」と言える勇気

―― 自分を見つめ直す時間や積極的に動くという姿勢が、今の竹脇さんをつくったのですね。もし今、キャリアについて悩んでいる女性がいたら、どんな言葉をかけたいですか?

竹脇 私と同世代の女性には、「できない」と言える勇気を持ってもらいたいです。30歳前後は、会社員としての経験を積んで会社の仕組みも見えてくる時期。自分の力量以上の仕事を頼まれることも増えてくるでしょう。部下や上司の手前、「できない」とは言い出しづらいかもしれません。

 でも、そんな年代だからこそ、私のように抱え込んでパンパンにはならないでほしいです。目の前のことに誠実に、一生懸命取り組んだ上で、自分にできるのはここまでが精いっぱいという許容量があります。

 無理をして抱え込まず、時には誰かを頼る勇気を持つ。できないことはあるけれど、その分ここは頑張るというところをはっきりと伝えることで、自分を認めてあげることができるのではないでしょうか。壁に突き当たったときも、勇気を持って「自分から伝える」「自分から動く」ことを心掛けると、最終的には前向きな道が開けていくのではないかと、私は思います。

竹脇まりな(Marina Takewaki)
フィットネス系動画クリエイター。大手金融会社を経て、ヨガインストラクターに転身。ロサンゼルスとインドでヨガ・ヴィーガン文化を学び、2018年ニューヨークへ移住。同年YouTubeチャンネルアラサー健康ちゃんねる「Marina Takewaki」を開設。「心も身体も健康に」をテーマに発信するYouTubeチャンネルは、登録者数105万人(※)。現在は高知県在住。TwitterInstagram

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※YouTubeチャンネル登録数は2020年5月30日現在
取材・文/樋口可奈子 取材・構成/加藤京子(日経doors編集部) 写真/竹脇さん提供