フィットネス動画が人気の動画クリエイター、竹脇まりなさん。YouTubeを始めて約1年半でチャンネル登録者数105万人(※)を達成! と順風満帆に見えますが、かつて会社員として働いていたときは「今の働き方でいいのか」とモヤモヤしたこともあったそう。人生の壁からこれまでの軌跡、最後に「アラサー女子たちに伝えたいメッセージ」を聞いていきます。

(上)竹脇まりな 「痩せるダンス」でおうち時間を明るく
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会社員6年目のモヤモヤ期 自分の強みを模索する日々

日経doors編集部(以下、――) 竹脇さんは金融系会社員からヨガインストラクターを経て、今は登録者数100万人を超える人気動画クリエイターとなっています。プライベートでは結婚もしていて、華やかな人生を歩んできたように見えますが、キャリアに行き詰まったり悩んだりした時期はあったのでしょうか?

竹脇まりな(以下、竹脇) 数年前は、まさにアラサーモヤモヤ期そのものでした。会社員時代は金融系の業務。大企業で安定していて、環境は良かったといえます。仕事も楽しかったので、夢中で働いていました。

 充実した日々を送る一方で、夫の生き方に感化されている自分に気づくようになったのが、27歳のとき。社会人6年目で、結婚もした時期です。

YouTubeチャンネル アラサー健康ちゃんねる「Marina Takewaki」で人気のフィットネス系動画クリエイター竹脇まりなさん
YouTubeチャンネル アラサー健康ちゃんねる「Marina Takewaki」で人気のフィットネス系動画クリエイター竹脇まりなさん

竹脇 夫は日系アメリカ人。23歳まで米国で生活していて、就職で日本に来ました。彼は私とは別の外資系金融企業で働いていましたが、その仕事に全力を投じながらも常に自分のキャリアについて考えている人でした。感心したのは、働きながら約半年間学校に通ってパーソナルトレーナーの資格を取ったこと。また、定期的に転職活動をすることで、自分の市場価値を見極めようとしていました。「会社というブランドがなくなっても生きていけるように、自分の強みとなるスキルを準備しておいたほうがいい」というのが夫の口癖でした。

 そんな夫に対し、これまで日系企業の中で安心して生きていた私。「この会社でキャリアを積んでいるのなら、将来も安泰だ」とも考えていました。でも、彼と付き合うようになってから「このまま走り続けていいのか」と悩むように。本当に自分がしたいことは何なのか、自分はどういうふうに生きたいのか、分からなくなってしまいました。