今こそ、社会的責任を果たしたい

 商品をどう販売するか、どんなキャンペーンを展開するかということと同時に、今考えているのはこれまで以上の社会や環境への責任ある行動です。SK-IIの滋賀工場では、再生可能エネルギーの購入を100%にし、埋め立て廃棄物ゼロを実現しました。2020年6月からはマスクの生産を開始しました。また、木材資源の保全のため、木材より成長が早く、再生力もある竹素材パルプを使った商品パッケージを作るなど、サステナビリティーに関する活動はこれまで以上に積極的に実践していきたいと思っています。

SK-IIの滋賀工場でマスクの生産を開始
SK-IIの滋賀工場でマスクの生産を開始
環境に配慮し、竹素材パルプで作られたパッケージを採用
環境に配慮し、竹素材パルプで作られたパッケージを採用

昨日覚えたことは通用しない

 これからの変化は未知ですが、ただどんなカオスも覚悟すべきだと思います。私たち企業は迅速かつ柔軟に変化できるような対応力がないと成功できないと思っています。昨日覚えたことはもう通用しないかもしれない。学んだことをいったん忘れて、もう一度新しい成長の機会に目を向け、常に学び直す姿勢が大切だと思っています。

取材・文/齋藤有美(日経doors編集部)