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doors 旬のインタビュー

元AKB山本亜依 アイドル→俳優 好奇心が道を開いた

AKB48チーム8を卒業後、俳優業に転身 「今までやってきたことに無駄なことは何一つない」

歌って踊れて話せて書けて弾ける俳優

―― 山本さんの強みを教えてください。

山本 私は今、俳優業だけではなく、コラムを書かせてもらったり、リポーターをさせてもらったり、故郷の三重県のお仕事を受けたり……、俳優という枠以外でも好きなこと、やりたいことをたくさんやらせてもらっています。

 同じ事務所に所属している先輩の斎藤工(たくみ)さんが俳優業だけではなく監督やプロデュースをしたり、バラエティー番組に出演したりしているので、自分もそうなりたいという気持ちがあります。話すことや書くことが好きなので、お芝居をベースにしつつも、タレント活動もしていきたいです。というわけで、私の強みはお芝居だけではなくて、歌える、踊れる、話せる、書ける、ギターやピアノが弾けるというところですね。小さい頃から好奇心旺盛でやっていたいろいろなことが今ここですごく私を助けてくれています。

 私は今までいろいろなチャンスに恵まれてきました。でもこの選択をしてきたのは間違いなく自分自身。好奇心旺盛でよかったなと思います。

 「やりたいことは何でもやっていいよ」という方針だった親にも大感謝です。最初に始めたのはピアノ。保育園の年長から中学校まで9年間ぐらい習わせてくれて。「ピアノを弾ける人」という条件のオーディションは意外とあって、ドラマや映画でもピアノを弾けなければ、ピアノを弾いているシーンに手元を映してもらえない。弾けたら手元まで撮ってもらえるので演技の幅も広がるんです。

 踊りを題材にしたCMもドラマもあります。だからダンスができるというのも強みです。こんなふうに今までやってきたことで、無駄だったことは何一つないと思います。自分がまさか三重県から仕事の依頼を受けたり、メディアで文章を書いたり、リポーターの仕事をしたりするようになるとは思っていませんでしたが、多様な軸があって、ベースがあると、それが仕事につながってくるんです。

 ドラマや映画などの監督に少し話す機会があるときに自分の話をするとそこから話が膨らんでチャンスにつながることもよくあります。「バンドをやっていた山本さんね」というふうに覚えてもらえる。監督やプロデューサーは毎日さまざまな俳優に会っているので、少しでも記憶の片隅に残してもらうためにも、得意分野はあったほうがいいのだろうと思います。

俳優は内側のドロドロした部分を出せるのも魅力

「私、一回すごく落ち込むことがあったときに次の日がオーディションで泣く演技をしなくてはいけなくて。そこでもう、とことん泣いたんです。めっちゃ気持ちよかった(笑)」(山本さん)
「私、一回すごく落ち込むことがあったときに次の日がオーディションで泣く演技をしなくてはいけなくて。そこでもう、とことん泣いたんです。めっちゃ気持ちよかった(笑)」(山本さん)

―― 今後、俳優としてどのような役に挑戦したいですか?

山本 今まで出演させてもらった作品を見返すと「自分じゃないな」と思うんです。顔は自分でも、自分ではない。どの作品を見てもそう感じます。キャラクターも年齢もそれぞれです。それがすごく新鮮で楽しいので、これからもいろいろな役に挑戦したいです。

 私は友達に「裏表がないね」と言われることが多いのですが、かといって何でもかんでも思っていることを人に言えるわけでもないし、踏みとどまったり、気を使ったりすることももちろんあります。

 でも、俳優って、内側のドロドロしたところとか汚い部分、黒い部分をさらけ出していいんですよ。私、一回すごく落ち込むことがあったときに次の日がオーディションで泣く演技をしなくてはいけなくて。そこでもう、とことん泣いたんです。すごく気持ちよかった(笑)。

 こんなふうに俳優の仕事って、自分のつらい経験も生かすことができる。そこも魅力です。いろいろな自分のままでいていいんだ、って思います。

―― 一番好きな映画を教えてください。

山本 矢口史靖監督の「スウィングガールズ」ですね。ジャズ音楽を通して成長していく女子高生のストーリーです。たまたま小学校の音楽の授業で見せてもらったのが出合いでした。私はあの作品を見て「音楽をやりたい」ってすごく思ったんです。その後、運良くバンド活動ができたわけですが、映画って見た人の心を動かして、何かを始める原動力になるんだな、ということに感動しました。

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