映画『きみの瞳(め)が問いかけている』で、目が見えない柏木明香里を演じた吉高由里子さん。この役に挑んだ理由や、仕事に対する価値観だけでなく、今年4月の緊急事態宣言発令後、外出自粛中の過ごし方を聞いた。

吉高由里子(よしたかゆりこ)
吉高由里子(よしたかゆりこ)
東京都生まれ。2006年、映画『紀子の食卓』でスクリーンデビュー。以降、数々の賞を受賞し、一躍注目の的となった。連続テレビ小説『花子とアン』(2014年/NHK)や、『東京タラレバ娘』 (2017年/日本テレビ系)など、話題作にも多数主演する実力派女優。映画『きみの瞳が問いかけている』では、横浜流星さんとW主演を務める

昼夜逆転生活…でも楽しかった

 今年4月、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、緊急事態宣言が発令され、芸能界にもその影響は及んだ。外出自粛中、吉高さんがハマっていたのは「料理」。吉高さんのSNSでは、おいしそうな料理の写真の投稿がずらりと並んでいた。

 「ひたすら料理を作っていましたね。私、スーパーへ買い物に行くと、大家族? と思われそうなほど、ものすごい量を買うんです。あらかじめメニューを決めてから買うのではなく、あれもおいしそう、これも食べたいな……と、どんどんカゴに入れちゃう。家に帰ってから、『この組み合わせは、一体何を作ろうとしているんだ?』と毎回思います(笑)。

 よく作っていたのは、お味噌汁と白いご飯……ではなくて、お酒に合うおかず。外出もしないし……と、にんにく料理や、お酒好きにはたまらない味の濃そうな料理ばかり作っていましたね。茶色いおかずが多かったです(笑)」

 外出自粛中は、あっという間に昼夜逆転の生活になってしまったそう。2日間くらい寝続けたときもあったとか。

 「仕事の予定もない。外出もできない。夜11時頃に起きて、そこからご飯を作ってゲームをして、昼の3時頃に寝て……、なんて生活をしていましたが、それがとても楽しくって! 何より、誰にも怒られないのはうれしかった(笑)」