ニュージーランド留学のゴールデンコースとは?

羽生 日本では、27年連続で女性社長が増加しています。とくに日経doorsの主な読者層である20~30代が起業家としては一番多い。ニュージーランドでは「起業したい」という日本人の支援も可能なのでしょうか?

マクファーソン 起業家マインドは素晴らしいと思いますが、先ほど話したイノベーションハブにアクセスするには、いくつかの条件があります。これまでにどんな高等教育を受けてきたか、事業を通じてニュージーランドにどのような貢献ができるかといったことを考える必要があります。事前審査もありますし、単純に支援だけを求めるのは難しいでしょう。

羽生 留学体験でよく聞くのが、英語を学び、現地で少しアルバイトをしてから帰国する……といったパターンです。しっかりとビジネススキルを磨き、現地で働くためにはどうすればいいのでしょうか。ニュージーランドではどんなキャリアパスがありますか?

「留学先で接客のアルバイトだけを経験して帰国する人も少なくありません」
「留学先で接客のアルバイトだけを経験して帰国する人も少なくありません」

マクファーソン 20代で日本ですでに学位をとっているのであれば、ニュージーランドへ来ても大学院で修士、博士課程といった多彩なフェーズから学ぶことができるので、さらに専門性を高めることができるでしょう。ニュージーランドには1年間の修士課程もありますし、博士号においては、留学生は現地の学生と授業料が同額というメリットがあります。ニュージーランドの大学は国際的な大学ランキングでも多くの学校が上位にランクインしています。

 イギリスの大学評価機関が毎年発表している「QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)」では、ニュージーランドの8校すべてが上位3%に入っています。各専門プログラムに関しても、高い評価を受けている大学が多い。ただ、大学院修士を目指すとなると語学の壁があるため、まずは自分の関心がある領域で英語を学ぶのがよいのではないでしょうか。これを私たちは「English Plus(英語と専門分野での学びを組み合わせる)」と呼んでいます。