NZとアジアの教育、双方のいいとこ取りができるといい

羽生 マクファーソンさんは、ご一家でアジアでの在住経験があると伺っていますが、アジアの教育はどのように感じましたか? ニュージーランドとアジアの教育のいいところを、それぞれ1つずつ挙げるとしたら?

マクファーソン 私はこれまでに香港、シンガポールで暮らしたことがあります。ニュージーランドの教育の特徴は、未来を見据えて、社会で自立できるスキルを身に付けることに重点を置いていることでしょうか。それが会社か地域かはそれぞれですが、社会に貢献できる人材教育を重視しています。

 一方、アジアは進学にあたっての競争率が高いと感じましたが、非常にハイレベルで学術的な学びを得られると思います。例えば、化学や数学などに力を入れている印象ですね。両国どちらも大切な教育を行っているので、双方の「いいとこ取り」ができるといいですね。

羽生 日本で学位を取り、その後社会人になった後でも留学するチャンスがあるのですね。英語と合わせてITスキルやフューチャースキルを身に付けるのが、ニュージーランドで留学・キャリアを成功させるゴールデンコースだと分かりました。

「ニュージーランドの教育では、生徒の可能性を狭めることはありません」(マクファーソン) 「若い人は単に英語を学ぶだけでなく、多様性や寛容性も身につけてグローバルで活躍してほしい」(羽生)
「ニュージーランドの教育では、生徒の可能性を狭めることはありません」(マクファーソン) 「若い人は単に英語を学ぶだけでなく、多様性や寛容性も身につけてグローバルで活躍してほしい」(羽生)

取材/羽生祥子(日経xwoman総編集長)、文/高橋奈巳(日経doors編集部) 写真/鈴木愛子