婚活サバイバル番組「バチェロレッテ・ジャパン」の初代バチェロレッテ、福田萌子さん。(上)では番組参加のきっかけ、(中)では撮影中のエピソードや恋愛観・結婚観の変化などを聞きました。(下)ではこれまでの半生でアイデンティティーに悩んだ過去やジェンダーギャップについての考えなどを語ってもらいました。

(上)初代バチェロレッテ福田萌子 大失恋が理由で番組参加 ←今回はここ
(中)福田萌子 男性を選ぶ基準は「根本的な芯の強さ」
(下)福田萌子 苦しくて泣くだけで何も言えなかった過去

参加オファーに当初「私はやらない」

日経doors編集部(以下、――) 福田さんはご自身が主人公となり17人の男性から意中の1人を選ぶという婚活サバイバル番組「バチェロレッテ・ジャパン」に参加されました。番組の中で男性を選んでいく姿が「かっこいい」とSNSなどで話題になりましたね。バチェロレッテへの参加はどのようにして決断されたのですか?

福田萌子さん(以下、福田) 最初は私はやらないなって正直思いました(笑)。番組の趣旨が面白いものだとは感じましたが、私の人生に合わないと思っていました。この番組では両親に登場してもらったり、自分の家庭環境なども見せたりすることになり、プライベートをすべてさらけ出すことになります。それがよいことだと思っていませんでした。私の人生にはリアリティーショーというのはマッチしないと思っていました。

―― それでも参加を決めたのは何がきっかけですか?

結婚を考えていた男性との別れ

福田 参加したくない理由が全部なくなるくらいに、恋愛や結婚に対して迷子になったんです。実は「私の人生のパートナーになる」「こんなに人を愛したことはない」と考えていた男性と当時お別れしたんです。

 そんな傷心の時期にバチェロッテの番組担当者の方が「萌子さん、この番組は真実の愛を探すものなんです」とピュアに言ってくれたときに、「真実の愛」って何だろうと思いました。「よし!探しに行こう!」という感じでした(笑)。

 番組に参加することによって、何かが見つかるかもしれない、少なくとも愛というものに真剣に向き合いたかったんです。いろいろな愛の形があるし、愛というざっくりとした言葉の中にどういう感情があるのか読み解きたかった。自分はどういう愛の表現者なのか、知りたかったんです。

バチェロレッテへの参加を最初は断ったという福田さん
バチェロレッテへの参加を最初は断ったという福田さん