婚活サバイバル番組「バチェロレッテ・ジャパン」の初代バチェロレッテ、福田萌子さん。(上)では番組参加のきっかけ、(中)では撮影中のエピソードや恋愛観・結婚観の変化などを聞きました。(下)ではこれまでの半生でアイデンティティーに悩んだ過去やジェンダーギャップについての考えなどを語ってもらいました。

(上)初代バチェロレッテ福田萌子 大失恋が理由で番組参加
(中)福田萌子 男性を選ぶ基準は「根本的な芯の強さ」 ←今回はここ
(下)福田萌子 苦しくて泣くだけで何も言えなかった過去

前回「参加のきっかけは失恋」と話してくれた福田萌子さん。バチェロレッテに参加して真実の愛は見つかったのでしょうか?
前回「参加のきっかけは失恋」と話してくれた福田萌子さん。バチェロレッテに参加して真実の愛は見つかったのでしょうか?

過酷だった2カ月間の撮影

日経doors編集部(以下、――) 福田萌子さんが主人公となり、17人の男性から一人を選び抜くという婚活サバイバル番組「バチェロレッテ」。撮影期間は2カ月にわたったと聞きました。振り返っていかがでしたか?

福田萌子さん(以下、福田) とても良い経験をさせてもらいました。でも2日間で3時間しか寝ていないときもあるくらい、撮影は過酷でした。17人の男性参加者からしたら私とのデートの時間は少ないかもしれないですが、私は一人しかいません。私の体はもちろん一つなので(笑)、とにかく時間がなかったです。

―― 大変な撮影をどうやって乗り越えていったのですか?

福田 スポーツですね。どんなに寝ていなかったとしても、自分の朝の準備のための30分~1時間は確保して、その前には必ず起きて、ランニングやヨガをしていました。3時間しか寝られなかったときは20分でよいので、汗を流しました。スポーツは自分自身を整えるすべなんです。運動していないと、体がほぐれない。体がほぐれないと、心もこわばっている状態になってしまう。心と体はつながっていますよね。

 自分がベストな状態、ヘルシーな状態に保っているからこそ、人に向き合えるんです。私がいっぱいいっぱいになってしまっていたら、男性が熱量を持ってアピールしてくれているのに、「今そういうのを考えられない」となってしまって向き合えないですよね。しっかり自分の気持ちを整理して、なるべく、ヘルシーな状態で向き合いたい。それに、男性の皆さんはそれぞれ思いがあってデートしてくれているので、100%受け止めたいと思っていました。

―― 番組の途中で何度も気に入った男性のみにローズを渡し、ローズが渡されなかった男性とお別れするという「ローズセレモニー」が何度もあります。17人の男性と向き合って、ローズを渡す、渡さないという決断をするのはとても悩まれたと思います。