17人の男性から一人を選び抜くという婚活サバイバル番組「バチェロレッテ・ジャパン」の初代バチェロレッテ、福田萌子さん。(上)では番組参加のきっかけ、(中)では撮影中のエピソードなどを聞きました。(下)ではこれまでの半生でアイデンティティーに悩んだ過去やジェンダーギャップについての考えなどを語ってもらいました。

(上)初代バチェロレッテ福田萌子 大失恋が理由で番組参加
(中)福田萌子 男性を選ぶ基準は「根本的な芯の強さ」
(下)福田萌子 苦しくて泣くだけで何も言えなかった過去 ←今回はここ

「強くてかっこいい女性」のイメージがある福田さん。でも「苦しくて泣くだけで何も言えなかった過去」を語ってくれました。
「強くてかっこいい女性」のイメージがある福田さん。でも「苦しくて泣くだけで何も言えなかった過去」を語ってくれました。

空気を読むのが上手な子どもだった

日経doors編集部(以下、――) (中)福田萌子 男性を選ぶ基準は「根本的な芯の強さ」では、福田さんが自らの考えをしっかり持っていることや、そのトレーニングを欠かさなかったという点について聞きました。考える力を養うというのは、ご自身が育った環境も影響しているようですね。

福田萌子さん(以下、福田) 空気を読むのがとても上手な子どもだったと思います。両親は関東地方出身ですが、沖縄に移り住み、私は沖縄で育ちました。沖縄の人たちは、私とは違って目鼻立ちがはっきりしている人が多い。自分が明らかに沖縄の人ではないということが幼いながらに分かりました

 外見だけなく、周りとは違うことがたくさんありました。家庭環境も他の人から見ると特殊だったかもしれない。はじかれていかないようになるべくみんなと同じように振る舞いました。でも、同じように振る舞うこと自体、自分の中に嘘をついているということになります。ずっと自分のアイデンティティーとは何かを考えていました

―― その頃から自分自身について考え続けてこられたのですね。