リミットから解放されたら、人生がうまく回り始めた

―― 双子とはいえ、二人それぞれの自我や個性がありますよね。同じスタイルにすることへの躊躇(ちゅうちょ)はありませんでしたか。

AYA 3年前までは、AMIちゃんが今のヘアスタイルに近い前髪ぱっつんのピンク色ボブで、私はワンレングスのオレンジ色ボブでした。海外で街中を歩いていると、AMIちゃんが「いい髪の色だね」「そのスタイルがいいね」「かっこいいね」と褒められる機会が多かったんです。それで、私がピンク色に変えました。自分たちのスタイルをつくるためだったので迷いはなく、楽しかったですね。

―― ドルチェ&ガッバーナのショーに招待されたとき、AMIAYAさんは既に原宿を代表するファッションモデルであり、アパレルブランドのクリエイティブディレクターなど幅広く活躍されていました。二人のキャリアにとって、当時はどのような時期だったのでしょう?

AMI 当時、私たちは26歳。「仕事で海外に行きたい」という夢はかないましたが、30代以降に向けて今後のキャリアを模索している時期でもありました。

AYA ミラノで自分たちに足りないものが分かり、探していた答えが見つかったように感じました。それまで日本を拠点に活動し、周囲のモデルさんたちよりは派手な服装やスタイルだったんですが、広告の仕事現場では、「黒髪」「ロングヘアー」などいろいろな制約がありました。私たちも「ここまでだったらOKかな」「このくらいで抑えておこう」と、自らリミットをつくってしまっていて……。キャラクターやブランディングを確立したいと思いつつ、枠から大きく外れないように先入観を持っていました。海外でいろいろな個性を持ったすてきな人たちに出会ったことで自分の中のリミットが外れ、自分たちのスタイルをもっと追求して、誰かや何かに合わせるんじゃなく、私たち自身がもっと楽しもうというスタンスに変わりました。

AMI リミットを外して等身大のスタイルを見つけてからは、不思議といろいろなことがいい方向に進んでいったんです。仕事面では海外の仕事が増えましたし、ファッション自体をポジティブに楽しめるようになりました。