国際ガールズ・デーに向けた特別インタビューは、「女性」としての生き方についてのあくなき探求心を持ち、一石を投じ続けている、お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーさん。自身のSNSやYouTubeを通して、ティーンエイジャーからベテラン世代まで、数多くの女性たちの背中を押す活動を続けています。そんなバービーさんから現代女性たちへ向けたエールをお届けします。この記事は上編。

バービー 「女性性」は男性のためのものではない ←今回はココ
バービー ジェンダー話題に男性に噛みつくのはやめた

――日経doors編集部(以下、――) バービーさんは、SNSやYouTubeで「生理」や「性教育」「レディースクリニック」など、女性性についてのリアルな情報を積極的に発信しています。こうした活動を始められたきっかけは?

バービー(敬称略、以下同) 始めた時は、「世の中をよくしよう! 私が発信者として切り開いていこう」といった気概なんてなく、単純に疑問を抱いていただけなんです。「何で、女性たちは生理のことになると隠したがるんだろう?」とか「何でみんなレディースクリニックに行かないんだろう?」って。

「何でみんなそんなに婦人科に行くのを嫌がるの?」っていう素朴な疑問がずっとあったんです
「何でみんなそんなに婦人科に行くのを嫌がるの?」っていう素朴な疑問がずっとあったんです

 実は、自分の周りでも、そういった話題になると恥ずかしがって口をつぐんでしまう女性もいて……。中には、「レディースクリニックに行くと『尻軽』的な偏見を持たれるんじゃないか」と気にしている人もいました。一方で、私は婦人科に気軽に通っている。シンプルに不思議だなあと思ったんです。そんな素朴な興味関心から、言葉にしてみた。それが、最初のスタンスでした。

 私にとっては、不調だったら病院に行くのは当たり前で、便利なものは使うのが当たり前だったんです。でも、周囲はそうとは限らないんだと気付いた出来事が……。