個人がスキルや所有しているものを必要とする人に提供することで、豊かさを分け合うシェアサービス。日本でも民泊のマッチングサービスなどはよく知られていますが、海外ではシェアはどれくらい普及しているのでしょうか? シェアの普及活動をしている石山アンジュさんに、今回は、海外の最新シェアサービスや、私たちが旅行先で利用できるシェアサービスについて詳しく聞きました。

旅の楽しみ方を変えるシェアサービス

 私自身、プライベートで海外にはよく行きます。2019年の8月には、イタリアとオランダを一人旅しました。海外を訪れるときは、民泊シェアのAirbnb(エアビーアンドビー)はもちろん、現地のシェアサービスを利用して旅を楽しんでいます

 特にEU諸国は、日本よりもシェアサービスが浸透しています。持続可能な世界を実現するためのSDGsの取り組みにも注力しているという背景があります。さらに観光客が多いため、観光関連のシェアサービスが普及しているんです。私が訪れたオランダも、2012年に自治体が主導してシェアリングエコノミーを推進するという条例が制定され、シェアサービスの企業と自治体が連携してシェアが広がっています。

海外でもシェアサービスをよく利用しているという石山アンジュさん
海外でもシェアサービスをよく利用しているという石山アンジュさん