これから新年度に向けて、組織改編や人事異動が多い時期になります。ダイバーシティ経営が進み、doors世代の皆さんもリーダー的な立場に抜てきされる機会が増えてくるでしょう。人事異動や転職直後など、慣れない環境下では自己肯定感が下がりがち。今回は、不安を乗り越え成果を出すための対処法をお伝えします。

慣れない環境、自己肯定感は下がりがち

 新しい職場環境や初めての挑戦には、経験したことのない出来事が多くあります。

 2005年に米国国立科学財団が発表した記事によると、人は1日につき1.2万~6万回の思考を行い、そのうちの約8割はネガティブな思考をしているといわれているそうです。特に慣れない環境下では、自分の身を守るために備わっている「危険察知能力」が湧き上がります。

・うまくできるかな?
・失敗したらどうしよう?
・与えられた役割を自分は果たせるだろうか?
・人間関係はうまくいくだろうか

 など、さまざまな角度からリスクを考えていくでしょう。環境に慣れるまでは、自己肯定感を構成する「6つの感」のうちの「自己効力感」(自分にはできるという感覚)と「自己有用感」(自分は何かの役に立っているという感覚)が低くなってしまう恐れがあります。

 そうした状況で、自己肯定感が低いとき、高いときにはどうなるか? 対処法を一緒に考えていきましょう。漠然と浮かんでくる不安から課題を明らかにし、解決への前向きな行動に変える「自己肯定感ノート」も紹介します。