「自分を好きになれない」「自信が持てない」「できない自分に落ち込む」といったマイナス思考の癖に悩んでいる人は少なくありません。今年7月に『習慣化は自己肯定感が10割』(学研プラス)を出版した自己肯定感の第一人者・中島輝さんが、負の感情と上手に付き合う方法や人生を前に進める自己肯定感向上のノウハウを教えてくれます。

doorsアカデミー 人生が変わる 自己肯定感のトリセツ

自己肯定感の高低には個人差があり、低いこと自体は悪いことではありません。しかし、自分が今どのような状態にあるかに意識を向け、負の感情に振り回されない方法を知っておくのは大切なこと。最終回では、自己否定をしがちな思考の癖を改善するトレーニングと自己肯定感の高低に差があるカップルへのアドバイスをお伝えします。

大人になると下がりやすくなる自己肯定感

 大人になると、自己肯定感は下がりやすくなります。その理由は、2つあります。

 1つは、経験が増えるから。第4回『転職や部署異動 失敗不安を乗り越え成果を出すノート術』でお話をしたように、ネガティブな思考は、自分の身を守るために備わっている「危険察知能力」と関わりがあります。中でも失敗経験は強く記憶に残るため、同じことを繰り返したくないという意識が芽生えがちです。失敗経験が心の傷として残っていると、「自分には無理」などと自己効力感や自己有用感が下がる原因となり、自己肯定感が下がります。

 2つ目の理由として、他人と比較をしてしまうということがあります。出会いの数が増えるだけ、比較対象も増えていきます。SNSが広がったことで、他者との比較はより見えやすくなりました。勉強や仕事で成果を出すために、身近なライバルと刺激し合うことは有効な方法です。しかし、それは自己肯定感が高まっているときのこと。自尊感情が低くなり、自分に対する否定の気持ちが強くなると、満たされない承認欲求を埋めるために他人を妬み、人からの評価が気になるようになります。

 婚活や結婚においては、自己肯定感の高低のギャップが、衝突の原因となることも……。次から、注意したいカップルの組み合わせと、負の感情をコントロールするセルフマネジメント法を紹介します。