「自分を好きになれない」「自信が持てない」「できない自分に落ち込む」といったマイナス思考の癖に悩んでいる人は少なくありません。今年7月に『習慣化は自己肯定感が10割』(学研プラス)を出版した自己肯定感の第一人者・中島輝さんが、負の感情と上手に付き合う方法や人生を前に進める自己肯定感向上のノウハウを教えてくれます。
doorsアカデミー 人生が変わる 自己肯定感のトリセツ
doorsアカデミー 人生が変わる 自己肯定感のトリセツ
-
1中島輝 シートで自己肯定感をチェック&自己否定脱出法
-
2人と比べて落ち込む 嫉妬をチャンスに変える成功の法則←今回はココ
-
3三日坊主ぐせを克服 チャンスを呼び寄せる習慣化のコツ
-
4転職や部署異動 失敗不安を乗り越え成果を出すノート術
-
5仕事か結婚か 人生の重要な決断ができない人への処方箋
-
6幸せな出会いが遠のく 自己肯定感を下げるNG行動
こんにちは、心理カウンセラーの中島輝です。今回は、自分よりも順調そうな人に嫉妬心や劣等感を持ってしまうという悩みへのアドバイス。負の感情に振り回されず、成長のエネルギーに変える方法をお伝えします。
他人と自分を比較して、嫉妬心や劣等感から感情をすり減らしていくのは、自己肯定感の中でも、「自尊感情」が低下しているときによく見られる症状です。
「自己肯定感を構成する6つの要素」の詳しくは…
自尊感情とは、「私には価値がある」と思える感覚のこと。自己肯定感の木に例えると、太い幹を支える「根」に当たります。自尊感情が低いときは自分軸の根底が揺らいでいる状態であり、「誰かに認められたい」という承認欲求が強くなる傾向があります。
心理学において、承認欲求には「自己承認欲求」と「他者承認欲求」の2つのタイプがあります。自己承認と他者承認がバランスよく満たされている状態が理想ですが、自分に対する否定の気持ちが強くなると、その満たされない思いを人からの評価に求めるようになります。
人からの評価は得続けられる保証がなく、評価を気にし過ぎるがあまり、かえって自分を追い込んでしまうことも。まずは自尊感情を低めている原因を知り、自分の心の動きを客観視できるようになることが、こうした負のループから抜け出す第一歩となります。
次からは、ネガティブな感情との付き合い方や自尊感情を低めている原因を探るワークでさらに学びを深めます。

「転職や結婚など、人生上の大きな出来事が集中しがちな20代・30代。初めての経験や生き方の選択肢に迷う機会も多いことに加えて、SNSの普及などで他者との比較が見えやすい世の中になり、自尊感情が低くなりがちです」