連載第4回では、大手化粧品会社、コーセーが運営する「Maison KOSÉ(メゾン コーセー)」の潜入ルポをお届けします。『Visee(ヴィセ)』や『SEKKISEI(雪肌精)』、『DECORTÉ(コスメデコルテ)』などで知られるコーセーグループの全ブランド(一部のブランドを除く)がそろい、最新のデジタルツールを体験できる同店の魅力に迫ります。

最新のビューティーテックを体験できるMaison KOSÉ

 ビューティーテックを用いた美容や健康に関わるサービスは日々進化しています。自分に似合うメイクや肌質に合ったスキンケア、髪の悩みを改善に導くヘアケアなどが、アプリやサイト上の診断で簡単に探せるようになってきました。

 2019年12月、東京・銀座にオープンした「Maison KOSÉ」は、そんな最新のビューティーテックを一度に体験できるコンセプトストア。最新技術を用いたデジタルツールをはじめ、異業種とのコラボレーションによる独自性の高いサービスを展開し、メイクからスキンケア、ネイル、ヘアケアまでトータルで「美」を体験できる施設として業界内外から大きな注目を集めています。2020年12月には、表参道にフラッグシップストアもオープンしました。

 そこで今回は、Maison KOSÉの企画・運営に関わっているデジタルマーケティング戦略部の安藤麻衣子さんに取材を実施。ショップで展開しているビューティーテックを用いたサービスや特徴について、詳しく話を聞きました。

 「当社では、ドラックストアや量販店向けの『Visee(ヴィセ)』や『SEKKISEI(雪肌精)』、百貨店や化粧品専門店向けの『DECORTÉ(コスメデコルテ)』『JILL STUART(ジルスチュアート)』など、幅広いブランドを展開しています。それぞれ販路が異なるため、お客さまにブランドの垣根を越え、もっとコーセーのアイテムを自由に楽しんでほしい、自分だけの美を見つけてほしいという思いから、Maison KOSÉをオープンしました。お客さまと当社がともに新たな発見ができる場にしたいと考え、そのためのツールとして、ビューティーテックを活用しています」(安藤さん)

 Maison KOSÉのコンセプトストア(銀座店)では、どんなビューティーテックを体験できるのでしょうか? 次ページから、その内容をお届けします。

Maison KOSÉのテーマは『Find Your Own Beauty』。コーセーの全ブランドの製品(一部ブランドは除く)が集約されています
Maison KOSÉのテーマは『Find Your Own Beauty』。コーセーの全ブランドの製品(一部ブランドは除く)が集約されています