10月はピンクリボン月間です。ピンクリボンとは、乳がんについての正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーンのこと。今回は乳がんのセルフチェックとピンクリボンに関するイベントを特集します。

乳がんから自分や大切な人を守ろう

 乳がんは乳房にできる悪性の腫瘍です。母乳を乳頭まで運ぶ乳管から発生することが多く、進行すると乳腺の外や離れた臓器に広がっていきます。日本人女性が生涯で乳がんになる確率は、10.6%(9人に1人)ともいわれており(※1)、非常に身近な病気です。

 早期発見・治療をすることで90%以上が治癒しますが、検診の受診率は半数以下(※2)で亡くなる方も増え続けています。だからこそ、乳がんの早期発見がとても大切。今回は乳がんのセルフチェックの方法と、早期発見・早期治療の大切さを伝えるピンクリボンキャンペーン関連のイベントを特集します。

※1参考:国立がん研究センター「がん情報サービス」
※2参考:厚生労働省「平成30年度がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン」
※出典 ピンクリボンフェスティバル2020公式サイト

乳がんのセルフチェック方法

 乳がんの早期発見のために大切なのは、日ごろからセルフチェックを行うこと。普段から自分の胸に関心を持つことから始めてみてください。定期的な検診と併せて習慣化することで、胸の変化に気が付きやすくなります。

 セルフチェックの目安は月に1回。時期は生理が終わってから4~5日後くらいがおすすめです。生理不順の人は、自分の覚えやすい日など、日にちを決めて行いましょう。

1)乳房の形を鏡でチェック(立って行う)
・両腕を下げた状態で、左右の形や大きさに変化がないか乳房を確認。形を覚えておく。
・両腕を上げ、乳房にくぼみやひきつれ、乳首のへこみ、湿疹のようなただれがないか確認。
※しこりがあるとへこみやひきつれができる場合がある

2)あおむけの状態でしこりをチェック
・乳房が上下左右、平均的に広がるようにあおむけに寝る。
・指をそろえて指の腹で圧迫するように乳房やわきの下を触り、しこりがないか確認する。
※しっかり滑らせるようにまんべんなく行う

<ポイント>
 ・乳房に触れるときは指先でつままず、指の腹で軽く押す
 ・乳がんができやすいのは乳首から上。特に外側を重点的にチェックする

3)指でつまんでチェック
・左右の乳首を軽くつまみ、乳を搾るようにする。血液の混じった分泌物が出ないか確認する。

詳しくは【参考ページ】まで→
出典:ピンクリボンフェスティバル2020公式サイト

 次のページから、参加することで寄付されるものをはじめ、ピンクリボンキャンペーン関連のイベントをご紹介します。この機会に、正しい乳がんの知識を知っておきましょう。