今年30歳を迎えた、ビビッドガーデンの秋元里奈さんは、こう言う。「年々、幸せ度が増している」――と。常に変化し続けることを前提に、「今の自分の幸せ」を大事にしながら、「いつかの自分の幸せ」についても考えているという。秋元さんが考える「幸せ」とはいったいどんなもの? 今回が最終回です。

 今年、私は30歳という節目を迎えました。

 29歳の私から30歳の私へ。日付が変わって少したった頃に、ピコン!と通知音。会社のメンバーから「すみません……! ちょっと相談があるので、一瞬いいですか?」のメッセージでした。

 そろそろ寝ようとしていたし、スルーしちゃおうかなという自分もいたけれど、やっぱり気になって「5分後なら大丈夫!」と返したんです。そして、指定されたZoomのURLを開いてみると……「ハッピーバースデー!!」。みんなそろってサプライズのお祝いでした。

こんな30歳を迎えられるなんて最高でした。
こんな30歳を迎えられるなんて最高でした。

 同世代、特に女性には「30代になること」をネガティブにとらえる人は少なくない気がします。私は、むしろ楽しみでした。30歳という節目に限らず、年齢を重ねることそのものの楽しみが増しているんです。

 なぜなら、毎年、去年の自分よりも、今年の自分のほうが好きになれているから。