毎日同じTシャツを着て、「食べチョク」の顔としてテレビやウェブで引っ張りだことなっている秋元里奈さん。でも、「組織(ビビッドガーデン)の中では、私の存在感は小さいんですよ」とうれしそうに話してくれた。秋元さん、どういうことですか?

 うれしいことに、たくさんのメディアに取り上げていただいて、「食べチョク、知ってるよ!」「使ってるよ!」という声掛けを行く先々でもらえるようになりました(私が年中「食べチョクTシャツ」を着ている効果もあるのかもしれません。この話はまたあらためて)。

 「食べチョクの顔」と言えば、私なのかもしれませんが、実は、組織内では私の存在感は小さくなる一方。これが最近の私の自慢であり、うれしいこと。どういうことかというと、私以外のメンバーが非常に活躍してくれているのです。

「私以外の『食べチョク』メンバーが熱いんです」
「私以外の『食べチョク』メンバーが熱いんです」

「食べチョク」の急成長をつくったメンバー

 例えば、今年7~8月に放映して新規注文数を1カ月弱で約3倍にまで伸ばしたテレビCMを仕掛けたのは、マーケティング部門を統括する松浦悠介さん。まだ25歳という若さながら、インターンシップを経て入社し、食べチョクのアイデンティティーを深く理解してくれている、とっても頼もしいリーダーです。

 メディア戦略では、広報責任者の下村彩紀子さんがガツガツ取材を決めてくれます。彼女は広報未経験者として1年前に入社したのですが、「他のサービスとの違いが伝わる露出」を積極的に仕込み、今年5〜7月だけで1000件以上のメディア掲載を実現してくれました。

 他にも、エンジニアやデザイナー、生産者や顧客のサポートチーム、コーポレートなど、私に負けないくらいの熱い気持ちで、「自分ごと」として「食べチョク」に向き合うメンバーが増えたことは、大きな喜びです。

 でも、この喜びを味わえるようになったのは、やっと最近になってから。半年前を振り返ると、今ほどメンバーを信じて任せることが全然できていなかった。その原因は、私にあったんです。