日本でも接種開始に向けた動きが進められている新型コロナウイルスのワクチン。待ち望む声が上がる一方、メディアによってさまざまな情報が錯綜(さくそう)しています。長期にわたりコロナ禍が続く中、私たちはワクチン関連のニュースにどう向き合っていけばよいのでしょうか?「イシケンTV-ニュース解説 by The HEADLINE」「The HEADLINE」編集長の石田健(通称・イシケン)さんが解説していきます。

ワクチン関連の情報で注意すべき3つの点

 昨年12月初頭、米・製薬企業大手のファイザー社とドイツのバイオベンチャーのビオンテック社のワクチンについて、英国や米国などで次々と緊急使用許可が下りました。その後も、米・モデルナ社、オックスフォード大と英・アストラゼネカ社によるワクチンに緊急使用許可が下りており、欧州諸国で接種が開始されています。1月中旬現在、世界では3000万人以上が、少なくとも1度目のワクチン接種を完了しています。

 日本では、河野太郎規制改革担当相がワクチン接種の調整を担うことが決まり、早ければ5月下旬から一般国民への接種が開始されるという報道※1も出始めています。

 ワクチンに関する報道が増えていく中で、私たちはどのような点に注意すればよいでしょうか? まずは大きく3つあります。※1は記事末を参照