自分のキャリアを形成していく上で、ビジネススキルの向上より大切なもの、それが「人脈」です。コミュニケーションの自信がない内向的な人でも始められる人脈マネジメント術について、東京大学で教べんをとる馬田隆明さんに教えてもらいます。今回のテーマは「社会人の友人づくり」です。「今回の人脈術骨子」を記事末にまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

 人とのつながりに目を向けた「キャリア開発」の考え方を提供する本連載。内向的な方々にとっては残念な話ですが、新しいつながりは自然と生まれてくるものではありません。自分から動かなければつながりはできませんし、友人もつくれません。それは仕事も恋愛も同様でしょう。

 では、どうすれば新しいつながりを得られるのでしょうか? 今回は社会人になってからの友人づくりのヒントをお伝えします。

友人になるのは「気が合う」からではない

 学生時代は意識せずとも友達ができていたのに、社会人になってからはなかなか新しい友人やつながりができない……という悩みを聞くことがしばしばあります。学生時代は気の合う友達と「自然と」巡り合えていたのに、どうして社会人になるとこんなに難しいのだろう、と感じている方も多いのではないでしょうか。

 しかし、そもそも気が合うかどうかと友人になれるかどうかは、実はあまり関係ないかもしれないのです。