「誰も私のこと、見てくれていないんじゃないか」「周囲からどう見られているかが気になる」――そんなふうに感じてしまうとき、どうしたら自分の気持ちを立て直せるのだろう。マザーハウス代表取締役の山口絵理子さんも「常に揺れているし、案外弱いんですよ」と自分を分析するが、ただ一つ、心がけていることがあるという。それが、山口さんが「ブレない人」に見える秘訣だった。

 自分のための通知表をつけてみようよ。

 今日はそんな提案をしてみたいと思う。

 学校でも会社でも、私たちはいつでも誰かに“評価”されて生きている

人の評価に一喜一憂するのはしんどい

 先生や上司に「マル」を付けてもらえるとうれしくて、「バツ」だとヘコむ。そんな一喜一憂を繰り返すことにすっかり慣れている。

 でも、誰かの評価を待つだけだと、時々つらくなることはないだろうか。私はよくあった。

 「あれ、私のこと、見てくれていないの?」と寂しくなったり、「私が頑張ったの、そこじゃないんだけどなぁ」といら立ってしまったり。

 「もっと認めてほしい」と願い続けるだけじゃ、疲れ切ってしまう自分がいた。

 当たり前だけれど、自分の内側の奥のほうにフツフツと存在している情熱や意気込みや志みたいなものは、誰にでも分かるような「数字」には表れにくい。とても残念なことに。

単純に数字で表せられないもののほうが多い
単純に数字で表せられないもののほうが多い