女性の体や性の知識にはエビデンスのない、「都市伝説」のようなものがたくさんあります。働く女性の視点から、体のプチ不調や性に関する正しい知識を産婦人科医で性科学者でもある宋美玄先生に教えてもらいます。

doorsアカデミー 宋美玄先生 働く女性のための 体と性のほんと

2010年に『女医が教える気持ちのいいセックス』(ブックマン社)を出版して以来、私の元にはたくさんの、特に女性からの声が届くようになりました。悩みの内容は多種多様です。今回は「性生活」をテーマに、doors世代に知っておいてもらいたい基本的な知識について解説します。

性のすれ違い 基本的な知識とマナーを知ることが大切

 日本の公教育では、「性交」について習う機会がほとんどありません。そもそも絶対的な正解がない行為なので、2人の間でセックスを楽しめていればそれが一番ですが、すれ違いを生まないためにも体についてのごく基本的な知識と最低限のマナーを知っておくことは大切です。

 妊娠・出産の適齢期とも重なる20代・30代はとても忙しいので、性生活をよいバランスで維持するためには、ある程度の時間と心身の余裕があったほうがいいです。忙しさが原因で、時間やコミュニケーション、性欲のタイミングがすれ違い、気づけばセックスレスに……というのは、典型的な事例の一つ。2016年にアンファーが実施した「夫婦愛と頭髪に関する調査 」によると、30代夫婦のセックスレスの割合は47.0%とほぼ半数。付き合いの長いカップルの場合は、結婚前からセックスレスになることも少なくありません。

 次からは、性のすれ違いへの対処法や、すれ違いの原因にもなる性感帯の誤解について解説していきます。