日経doorsアカデミー・ビジネスマナー編第4回は、ビジネスシーンでの正しい「装い」がテーマです。毎日スーツやジャケットがマストな人も、私服通勤の人も、ビジネスマナーをわきまえた「装い」についてしっかり理解できているでしょうか? そこで今回は、いざというときに役立つキャリア女性の正しい服装について、本連載でおなじみの太田彩子さんがレクチャーします。

「まるで就活生…」スーツの着こなし、これはNG! 

 通勤服に関するルールは、業界や職種によってさまざまです。社内なら、上司や先輩の服装に準拠していれば大きな問題はないでしょう。ところが、「金融系の会社や官公庁と商談」「大企業の役員の前でプレゼン」など、ビジネスパーソンとしてより高い信頼を求められる場面では、いつもの服装が通用しないこともあります。

 そこで今回は、私が社外取締役を務めているアパレル企業のコナカから、商品部・課長の玉井絢子さんをアドバイザーとして招きました。doors世代の玉井さんはコナカグループ「SUIT SELECT」での接客経験が豊富で、TPOに合わせた服装のマナーやルールを熟知。よりdoors読者に近い目線で仕事服のポイントを教えてくれます。早速、一緒にビジネスシーンでの正しい装いについて学んでいきましょう。

 まずは、「スーツ(セットアップ)」の着こなしから見ていきます。下の画像では、きちんとスーツを着ていますが、どこに問題があるのでしょうか?

やってはいけないビジネスファッションNG例(ビジネス編)
リクルートスーツを着回している例。就活生に見え、頼りない印象を与えてしまう。
画像下に想定するTPOを記載。 参考にしてくださいね