「ロジカルシンキング(論理的思考)」とは、物事を体系立てて整理する思考法です。働き方や雇用のあり方が大きく変化し、キャリアの選択肢も広がりつつある今だからこそ、どんな仕事においても役立つロジカルシンキングは、身に付けておきたいスキルの一つです。GAFAのうちの1社で事業企画部長を務めながら、作家としても活動中の寺澤伸洋さんが解説します。

日経doorsアカデミー ロジカルシンキング実践法

連載第5回では、思考をしているときに、やってはいけない行動について解説します。今まで当然だと思って取り組んでいたことが、実は思考を停止させているかもしれません。広く深く考えたことをより効率的にまとめる方法を身に付けましょう。

思考中にやってはいけないこと

 日経doors読者の皆さん、こんにちは。寺澤伸洋です。これまで4回にわたって、ロジカルシンキングの基本である「要素分解」と、さらに思考を深めるための「4つのフレーム」について解説してきました。今回は、これらを使って、広く深く考えたことを効率的にまとめる方法についてレクチャーしていきます。

 皆さんは、上司やリーダーから「○○の件について、今、どんなふうに考えている?」と聞かれたことはありませんか? チームメンバーから「あの案件はどのように考えればいいでしょうか?」と相談されることもあるかもしれませんね。

 こうした思考の段階において、次に上げたようなことをしていませんか? 一度、振り返ってみてください。

 【思考整理のNG行動リスト】

□思考途中のアイデアを、報告のためにパワーポイントでキレイにまとめる
□思考を整理する段階からいきなりパソコンに向かう
□紙に書いて考える時に、小さいメモ等を利用している。
消せないペンで書く

 さあ、いかがでしょうか? 思い当たる人がたくさんいるのではないかと思います。次ページから、これらの行動が「NG」な理由を説明していきます。